『今日の空』

 

空は怒っている

突き刺すような厳しい視線を感じる

まるで人間たちの勝手な営みを許せないかのように

 

空は毅然としている

動かないという強い意志を感じる

まるで人間たちの横暴に

屈しないかのように

 

空は苦しんでいる

もがいてももがいてもどうにもならないせつない心を感じる

まるで人間たちの逃げ場のないやるせなさを悲しむかのように

 

そして、空は見ている

どんなことがあっても見捨てることはできないという絆を感じながら

まるで人間たちのすべてを知っているかのように

 

2008,7,14