『予期したできごと』

 

 

通常、予期したできごとが

現実になっても

あまり驚かないが

 

その予期がかなり前のことであった場合に

なぜあの時にそう思えたのかが

不思議でならないことがある

 

その時には、きわめてナチュラルにそう思えたことはまちがいないが

 

実際に現実となってしまうと

もうこれはそう思っただけの絵空事ではないのだなと

また不思議な感じがする

 

実際の世界は

そんな空想と現実のはざまで

どちらが実像で

どちらが虚像かわからないまま

あるのかもしれない

 

2009,4,10